アドバイスの効果

先日、面白い記事をみました。それは「アドバイスの効果」です。

私キャリアコンサルティングや心理学のレクチャーをしている際に、

「アドバイスは効果ないよ!」と伝えているのですが、実は間違いだったのですね。

効果があるんです。

本当に申し訳ないです。

 

その効果とは、アドバイスをすると、

なんと、アドバイスをした側の自信があがるそうです!

 

たぶん、「ん?」となりましたね。詳しく説明をします。

いわゆる、キャリアコンサルタントやカウンセラーがクライエント(相談者)に、

上司が部下にアドバイスをすると、

キャリアコンサルタントの側が自信が付いたり、上司の側が自信があがったりするそうです。

自分はアドバイスできた、自分は知識がある、経験があるという自信になるのでしょうね。

 

そして、もう一つ効果があるそうです。

 

それは、アドバイスをしたのに、それを受け取らない・行動しない人に対して、不快感を示すそうです。

「折角、アドバイスをしたのに」という気持になり、

クライエントや部下をネガティブな目で見るようですね。

「やる気がない」とか「本当は困っていない」とかですね。

 

そして、ある研究者が1か月の間にアドバイスをした119人に後追い調査をすると、

53%がアドバイスを実行していなかったそうです。

聞き流していたんですね。

もれなく、この53%の人に不快感を示したそうです(笑)

 

結果的に、この53%の人とは関係を見直し、距離を取ろうと考えたとの研究がありました。

 

結論として、アドバイスの効果は

・アドバイスをした側の気持ちが良くなり、自信に繋がる。

・アドバイスをされた側の半数以上はアドバイスを実行しない。

・アドバイスを実行しない、受け取らない人に、アドバイスをした側が不快感を示す。

ということです。

 

やっぱり、安易なアドバイスは避けた方がいいですね。

そんな風に思いました。