身近な物の神様を大切にする

今日から10月ですね。

10月は旧暦で神無月と言います。

出雲地方は神有月といい、出雲大社に神様が集合するから、日本各地は神様がいなくなる月、

出雲地方だけが神様がいる月なんですね。

 

この考えは神道の考え方で、出雲地方では因幡の白兎など日本神話に基づく観光名所が多いです。

因幡の白兎の伝説がある場所は、交通の便が良い海水浴場になっており、見晴らしも良いです。

 

この神道の考え方の中には八百万の神々という物があり、全てのものに神様が宿るとされているんですね。

それが転じてゲゲゲの鬼太郎では、「塗り壁」というお化けや、

「一反もめん」などのオバケが扱われています。

 

塗り壁は、ただの壁。一反もめんは布(ふんどし?)なので、

様々なものに命が宿るとされる神道の考え方を前提にゲゲゲの鬼太郎の世界観が展開されています。

 

では、なぜ、八百万の神々なんて考えが生まれたのか、

それは様々な物を大切に扱えば神様が宿り、ぞんざいに扱えばお化けになるという考えからなんですね。

素敵ですね。

  

荷物が多いゴミ屋敷のような場所では、お化けになるのです。

捨てない=大切ではないんですね。

 

使わないけど捨てられない=執着となり、人の思いが絡んで捨てられないのです。

ある断捨離の先生は、一度、捨てたい物を並べた後、一つ一つの思い出を語ってもらうそうです。

そうすると語った後に「捨てても良いかな」と言ってくれるそうです。

執着を語り、心の整理がつく事で手放す決心がつくのです。

 

捨てる物には執着がなくなり、お化けになることもなく、残った物には愛情を注ぎ神様になる。

そんな考え方は素敵だなと思います。

  

そんな周囲の物と向き合う10月にするのも良いのかなと思います。