株式会社ワーク・ライフバランスという会社の代表である小室 淑恵さんの言葉を
先日、教えていただき、面白いと思いました。
それは、今後の働き方を議論する際に、『育児』をテーマにせず
『介護』をテーマに議論してほしいという話です。
どういうことでしょうか?
『育児』に関しては、結婚をしている人・結婚をしていない人、
子供がいる人・子供がいない人、
子育てが終わった人・子育てをしている最中の人、
色々な思いがぶつかり合い
「私の時は助けがなかった」
「私には関係ない」
「子供を選んで産んだのはあの人なのに、負担がこっちに来るのはずるい」
など議論が空転してしまうということです。
少子高齢化の時代なので、子供を産んでもらわないと私たちの将来も大変なことになるのですが、
それはそれ、これはこれと考えるのです。
では、議論はどうすればいいのでしょうか?
それは、『子育て』ではなく、『介護』で語ってほしいとのことです。
介護は現在進行形で悩んでいたり、将来の不安として考えている人も多いからだそうです。
「介護という問題が起こったら、どうするのか?」
「継続して仕事がでいる両立できる仕組みはないのか?」を議論してほしいということです。
確かに、と思いました。
本当は少子高齢化も当事者意識を持って議論すべきですが、
ほとんど、当事者と第三者みたいな感じで温度差が大きくあると思います。
それを当事者にすることにより初めて議論がスタートするんだろうなと思います。
介護との両立で当事者意識を持たせてから、
「でも、これって育児も同じですよね」と話すことで、議論がスタートできるんだと思います。
まずは当事者にする、これが全ての問題を解決するためのスタートなのかもしれません。