セミナーでも、就職活動でも、ただ自分の良さや面白いことを伝えるのではなく、
ストーリーとして伝える事が大事であり、その方が人の心に残ります。
それはCMも同じで昔は車のCMでも車の速度や燃費だけを伝えていましたが、
今は車でキャンプ旅行に行くなどの「この車があれば、こんな楽しい日常を過ごせる」という
ストーリーで伝えるようになっています。
でも、この手法を使って、凄く有名になった方がいると知り、驚きました。
皆さんはゴッホをご存じだと思います。
「ひまわり」の絵が有名で、ゴーギャンと暮らしていた時に、
相手の才能に嫉妬して耳を切り落とした画家ですね。
生前は全く絵が売れなかったのですが、死後に評価され、今ではひまわりは数億円の価値がついています。
では、何故、ゴッホの絵が売れたのでしょうか。
勝手に売れた訳ではなく、誰かに才能を認められたわけではないのです。
元々、ゴッホは暗い風潮の絵を描いており、当時の労働者の絵を描いていました。
でも、色々な刺激を受けて明るい風潮の絵を描くようになりました。
その労働者の絵を描いていた時には、労働者の頑張りに感銘を受けて、
いつかその労働者の家に絵を飾ってくれればと思っていたそうです。
ただ、美術館で私も見ましたが、あまりに暗いので、あまり家に積極的に飾りたくないかなと思いました。
そのような絵を、ゴッホが亡くなった後に、
ゴッホには弟のテオという方が居て(ゴッホ自殺後の2年後に亡くなる)、
その弟は結婚していて結婚相手がヨーという方でした。
このヨーが海外の評論家に絵を見せに行くと全く評価されませんでした。
そこでも諦めず、今度はゴッホがテオに宛てた手紙を見せました。
生前多くの手紙のやり取りを弟としており、
そこでは「何故、この絵を描いているのか」が全部書かれていたのです。
その手紙を読んだ評論家は「この画家は素晴らしい」と言って最高評価を付けたそうです。
実はゴッホの絵は、絵自体に評価されたことは殆どなく、
その背景のストーリー、人間性が評価されて初めて数億円の価値がでたのです。
それほど、人のストーリーには価値があります。
是非とも、皆さんも自分のストーリーは何なのか考えてみてくださいね。