思い通りにならないこと

世の中はどんどんと便利になっていますね。

その便利さを作ってくださる方がいて、本当にありがたいことです。

 

一方で便利なことに慣れてしまうと、「思い通りにならないこと」が理不尽なことのように感じてしまいます。例えば、家では望んだ時にはすぐに食べるもの・飲むものがあることが当然。

暖かいお風呂に入って、ゆっくりできるのが当然。

暇な時には即座に手元にあるスマホで暇つぶしが出来て当然。

そんな環境に暮らして、育っていき、色々な「当たり前」が空気の様に「有って当然」で存在しています。

 

でも、本当は世の中の大半のことは「思い通りにならないこと」なのです。

ご飯を食べるにも食材を採集し、火から起こし、水を集め、食器を用意し、

時間をかけることで「食べる・飲む」という行為ができます。

 

お風呂に入るというのは相当に贅沢な行為で、風呂場を作り、

幾度も温め直した湯を放り込むことで作り上げるモノ、

もしくは温泉という奇跡に出会うことで入っていけるものです。

  

そんな理不尽が当たり前の世の中で、「思い通りになることが当たり前」と思ってしまうと、

理想と現実のギャップが沢山起こってしまい、しんどくなってしまいます。

  

特に人間関係はゲームの世界だと幾らでも自分に都合よい関係が作れますが、

人と接すると様々な思いや望みを持っているため、多くの衝突が生じ、ストレスも起こります。

それが当たり前です。

 

そんな自分の「当たり前」を何処に持っていくかで、しんどさやストレスは変わるのかもしれません。

少しずつ、当たり前じゃないことに慣れて、笑顔で過ごしていきましょう。