『認める』ということ

漢字は面白いですよね。物事の本質が含まれているものも多いですよね。

例えば「心を亡くす」と書いて、「忙しい」などはよく使っています。

 

そんな時に、勉強の場で、「なるほど」と思えるものがありました。

それは「認める」という漢字です。

 

認めるという漢字には「言葉」を「忍ぶ」と書きます。

では、誰の言葉を忍ぶのでしょうか。

それは認める側が認められる側に対する言葉です。

 

例えば、部下が何かのアイデアを出してきたり、小さな成果を出した際に、

上司が「俺も昔、やったよ」とか、「そんなアイデア成功するはずがない」とか

「そんな些細な成果」と思ったとしても、

そんな言葉を出してしまうと、相手を認めることになりません。

 

それらの自分の考えは全て忍び、「良いね」「やってみよう」「凄いね」という風に話しながら、

どんどんと部下の言葉に耳を傾けると、相手の中には「認められた」という思いが出てくるのです。

 

認めるとは、相手が言葉を忍び自分の言葉に耳を傾けられた時に、

初めて相手の心の中に「認めて貰えている」という感覚が残るのですね。

面白いですね。

 

これは親が子供の話を聴く時に似ていて、言葉を挟まずにしっかりと聴いてあげる、

子どもなりの大発見(大人にとっては当たり前のことも)を「凄い」と言って自分の考えを言わない、

そんな相手を認める姿勢とも通じますね。

 

私もアイデアがあったとしても脇に置いて耳を傾ける事。

大事にしたいと思います。