同じ学びを繰り返す

私は定期的に様々な経営者のお話を聴く会に参加しています。

経営者は成功だけではなく多数の失敗をしている方もいて、さらには逃げられない環境で

責任を持って行動している方も多く学びになります。

 

その中には、発達障害を持ちながら、音楽活動の会社を行っている方もいて、

本当に素晴らしい方々が多いことを改めて感じます。

 

そんな中で、ある経営者の話が心に残りました。

その方は、2020年1月にイベント会社(子供のための音楽フェスなど)を起業した方でした。

2020年はコロナ禍が2月に広がり、緊急事態宣言になり様々なことが自粛となった時です。

その後には、利益の8割を生み出していた企業の展示ルームも夏に廃止され、

イベント運営・日々の利益創出もできずに起業後、すぐに倒産危機にあったそうです。

  

その際に、その方が何をしたかというと、経営者の先輩に相談したそうです。

そうすると、ある本を毎日、読み続けなさいと言われたそうです。

それは「全ての物事を師匠として捉えて、そこから学びなさい」という内容でした。

 

意味があるのか分からないけど読み続けると、

同じ文章なのに毎日、少しずつ違う視点での学びがあり、

ふとした瞬間にその文章が思い浮かび、

小さなこと(電車に並んで乗る人、ゴミの清掃をする人、家族の行動)に気付くことができ始めて、

気配りが出来るようになったそうです。

  

その結果か分かりませんが、多くのボランティアの協力を得て、

コロナ禍が残る2020年にも音楽フェスを開催でき、

2022年には大阪に加え静岡、2023年には東京での開催も決定したそうです。

(イベント名はROCKS FORCHILE 子供の未来のためのフェス)

 

その方は、同じ本の決めた部分を100日毎日読み、学ぶことをしていします。

同じものでも毎日、新しい学びがあるそうです。

  

つい、新しいモノ、学んでいない物を学ぼうとしてしまいますが、

同じ物から繰り返し学び続けて、その時々の学びを深めることはしていなかったと考えました。

私もしっかり一つ一つ学び、身に着け、活かしていきたいと思います。