あるドラマのワンシーンで、
全く家事や料理が出来ない女性が、付き合っている男性に料理が苦手なことを分かってもらうために、
「もしあなたが免許を持っていなくて、運転も凄く怖いと思っているのに、
女性から『いつか免許を持ってドライブに連れて行って』と言われ続けたらどう思う?」と話して、
手料理を求められるプレッシャーを分かってもらおうと話すシーンがありました。
凄く分かり易いなと思って、なるほど~と思いました。
その次に彼氏が「分かった。手料理は我慢するね」と言った時に、
女性は怪訝な表情をするけど、一応、分かったと言ってくれたから、「うん」と返しました。
このワンシーン、言葉だけを見ると、分かり合っている気もします。
でも、よくよく考えると凄くずれています。
男性の「分かった。我慢するね」は『自分はしてほしいけど、あなたができないから我慢するね』という
意味合いであり、背景には『あなたがして当然』がある感じです。
それに対して女性は『え?なんで、そもそも女性がするのが当然なの?』という
思いがあるのかもしれません。
こんな風にワンシーンや、セルフの背景に込められた思いを読み取ろうとすると、
言葉の背景を汲み取ることができます。面白いですね。
そして、こんな些細なズレや、言葉の捉え方の違いが人間関係のトラブルに発展することもあります。
そのため、自分の発する言葉には注意を払いたいと思います。