神有月

10月は旧暦で神無月と言います。

全国各地にいる八百万の神々が、一斉に出雲大社に集まりお祭りをするからです。

そのため、日本各地から神様がいなくなるので神無月と言います。

そして、出雲地方だけ神有月と言われます。

 

ただ、この神道の神様は神様らしからぬいたずらをしたり、引きこもったり、

どんちゃん騒ぎをしたり、と自由気ままな神様が多いです。

まるで人のようですね。

 

そもそも神道ではあらゆるものに神様が宿るとされていました。

八百万の神々は、そういう意味であり、普段使っているものにも、自然にも神が宿るのです。

それは、私たち、人も同じです。

 

神社には御鏡という鏡が設置されています。

鏡は天照大御神である太陽を表しているとも言われていますが、

鏡に対して手を合わせて祈る時、そこに移るのは、自分自身なので、

自分の中の神様に手を合わせて祈っているのと一緒です。

 

この神様はすぐに怠けることもあり、荒ぶることもあり、

後悔することもあり、引きこもることもある神様です。

 

ただ、自分にとって正しい生き様をしっかりと生きていくと

その好意を返してくれるともされています。

だからこそ、自分を否定せず、さげすまず、比較して貶めるのではなく、

自分自身を大事に扱い、自分が受け取るものや感じ取るものを

そのままに感じ取ることが大事だと教えてくれています。

 

そんな神道の考え方は、心理学にも通じるので、私は毎年、この月になると

想いを馳せることも多いです。

 

皆様も、宜しければ神社に行き、自分自身に対して祈ってみると良いと思います。

もしそこで、「神頼み」のように、何かを願っているなら、

それは自分に願っているのと一緒であり、それを叶えるのは自分自身です。

 

是非とも願いがあるなら叶えられるように取り組んでいきましょうね。

そんな風に思う今日この頃です。