人は見たいものを見る

人は事実をありのままに見ることは少なく、

人は見たいものを見て、聴きたいものを聴く生き物です。

 

例えば、お腹が減っている時には、色々な飲食店が目につき、何を食べようか悩んでいます。

ただ、トイレに行きたい時には、トイレの案内板しか見えず、

どんな飲食店を通り過ぎたかなんて覚えていません。

  

車を買おうと悩んでいるときや、購入した瞬間は、どんな車が走っているか目につきます。

だけど、サイクリングを始めた時には、車よりも自転車ばかりが目に付きます。

 

そんな風に人は目には入るけれども、記憶に残らない、

認識をしないことがあるのです。

 

例えば、山の中を歩いている時に、石ころの数や形を覚えている人はいません。

自分が認識することだけを見ていいくわけです。

 

これは、気持ちなどでも同じなのです。

人はその時に自分の興味を持っている物しか集中できません。

 

もし、不安ばかりを訴える人がいれば、その人は『不安』にしか興味がなく、

『希望』や『楽しさ』を全く見えないのかもしれません。

そんな時には、「こんなに希望があるのに」と訴えるのではなく、

「あぁ、自分って不安に興味があり囚われているんだ」と気づいてもらうことが、

大事だったりもします。

 

あなたは、「希望」や「楽しさ」に注目しているでしょうか。

それとも、「不安」に注目しているでしょうか。

 

自分の見えているものから、自分自身の状態が分かるかもしれません。

是非とも、自分が何を見ているのか振り返り、

そして、本当は見たいものを考えて、

現状から少しずつ変えていけると良いと思います。