明日、4月8日はお釈迦様の誕生日です。
クリスマスでいうと、明日がクリスマスで、今日がクリスマスイブですね。
お釈迦様誕生日前夜祭となる今日、
街はイルミネーションではなく、夜桜で彩られて、非常にきれいだと思います。
私は仏教を信仰している訳ではありませんが、
仏教の考え方が好きで、般若心経は悩んだ時の心の拠り所にもしています。
この般若心経はお釈迦様が死ぬ間際に舎利子というお弟子さんに語った言葉といわれています。
誕生日前日に死ぬ間際のお話は不謹慎な気もしますが、この舎利子に語った言葉がいいのです。
特にお話の中の良い部分が、「色即是空 空即是色」です。
色(欲求、欲望)はすなわち空(空っぽ、何にもない)なり。空すなわち色なり。
人の悩みや苦しみ、煩悩はあるようで、実は何にも無くて、
何にも無いところから、実は人が生み出しているである。
そんな風におっしゃっています。
例えば、何か仕事に失敗したときに、
それを落ち込み自己嫌悪になることはありませんか。
ただ、赤ちゃんは立つのに失敗して頭を打ったとしても
泣くけれど、そのあとはケロっと忘れますね。
なのに自分は忘れられない。
それは勝手に自分が自分の失敗を過大評価して
「信頼が無くなった、もう終わりだ」
「こんな失敗をする、自分はダメな人間だ」
なんて、いろいろな思いを勝手に作っているからなのです。
こんな風に、人は何にもないところから悩みを作っている、
そしてそこに気づき、悩みを手放すことができれば、
悩む気持ちなんて何にもないんだよ。
そんな風に教えてくれているのです。
そんな素晴らしいことを教えてくださったお釈迦様の誕生日の前日です。
明日は、少しお寺に足を延ばし、心の中でお釈迦様の誕生日を
お祝いしたいと思います。