相手を信じ切る。

相手を信じることは大事です。

とっても大事なことです。

 

ただ、先日、こんな風に仰る方がいました。

「しょっちゅう、嘘をつく人をどうやって信じればいいのですか?

 信じるたびに裏切られるので、信じることはできません。」

 

相手を信じ切るって難しいですよね。

特に、相手が言った言葉を信じたのに、裏切られると怒りたくなる気持ちが分かります。

 

そんな時には、どうやって信じれば良いのでしょうか。

それは今の相手の悪い所、裏切られたところを見るのではなく、

相手の未来を見てみることが一つかなと思います。

 

カウンセリングの際に、次に取り組むことを決める方は多いですが、

それでも出来る方もいれば、出来ない方もいます。

 

「だから、ダメなんだ」なんてのは思いません。

出来なくて当然です。怖さもあって当然です。

忙しくて、やろうと思いながら出来ない人もいるでしょう。

 

それでも、その方は何とか変わりたいと思って、相談に来て下さるのであれば、

目の前の方を全力で信じて、どうしていきたいのかを傾聴します。

 

そうすると、目の前の人は、やると言ったことをやらなかったとしても、

その数か月後には、本当に思いもよらない変化を遂げて、

元気になっていらっしゃることも多いのです。

 

 

実は、私も20代で仕事をしている時には、嘘をつき、信頼を破り、

そして、自分を追い込んでしんどくなりました。

上司は私を信頼していなかったと思います。

基本的には監視されているように思っていました。

 

30代で出会った上司はとても良かったです。

全力で信頼し、失敗を責めず改善を考える。そして責任は全部取ると宣言される方でした。

その方の信頼には応えたいと取り組んだ結果、表彰されるような結果を残したこともあります。

 

人は、信頼され続けて、成長できることもあります。

目の前の人を信じられない時には、目の前の人の未来を信じてみてください。

 

そして、それを言葉で伝えて、行動で表し続けると、

何かが変わるかもしれません。

 

そんなことを思いますし、

私も信じ続けたいと思います。