怒りのコントロール

例えば、職場で部下が遅刻してやってきたときに上司が注意をします。

 

しかし、次第に気持ちが乗ってきて、

部下の遅刻だけではなく取り組む姿勢や、普段の態度、

場合によっては部下の生育歴まで否定的に言ってくる場合もあります。

 

実は私が新入社員として働いた企業では、

父親や母親のことまで否定されたことがあります。

 

その時の私は精神的に疲弊しきっていたので、親を責められても謝罪しました。

凄く悔しかったことを覚えています。

今であれば「全く関係ないですよね」と言うと思います。

 

ただ、私たちは怒り始めると、その怒りにつられて、

本当に言いたいことから逸れて、過去の怒ったことや気に入らないことも思い出し、

どんどんと火に油を注がれるように、勝手に心の中で怒りの炎が燃え上がります。

 

その怒りが収まった際には、急に冷静になり、反省したり落ち込むこともあります。

ただ、燃え盛っている時には、途中で気付いて、制御することができず

関係ないことにまで怒りを向けてしまい、燃やし尽くしてしまう方が多いのです。

 

自分の怒りがコントロールできないことで人間関係が悪化してしまうなんて、悲しいことですよね。

それを防ぐために是非とも、怒りのコントロール、制御をできるようになっていきたいですね。

 

コントロールの方法はいくつかあります。

1つ目は、心を落ち着けるために、ゆっくり10回、呼吸をする方法。

いったん、怒りから距離を取ると怒りが少し小さくなると言われています。

 

2つ目は、客観的に見ること。その為に、「私は〇〇に怒っている、それは〇〇だからだ」

と言葉にしてみることです。

その後に「ただ、これは本当にエネルギーと時間をつかいたいことか?」と質問をしても客観的に見やすいことです。

 

3つ目は、怒りは何かを期待している感情だと知ることです。

怒りはそもそもコントロールできるものなんです。

例えば怒りが湧いてきたときに、隣に非常に怖そうなナイフを持っている人が来たら、

怒りが継続できず恐怖の状態になります。

 

その為、怒りは相手に期待をした結果、沸き起こるものであったり、

思い通りにいかない結果の感情で会ったりします。

その期待や、思い通りにしたかったことを理解できると、

怒りは収まることがあります。

 

怒りのコントロールを覚えて、怒りに振り回されず、

あなた自身が生き生きと生活できるような、そんなお時間を過ごしていただきたいと思います。