海外ばかりが優れているわけではない。

今日は少し、企業目線でのブログです。

 

私も人のことは言えないかもしれませんが、

アメリカやヨーロッパなどは、どこか日本より優れていて、

アジアやアフリカは、日本より遅れている。

そんな発想を持つ方がまだいるように感じます。

 

先日、日本の人事部がコロナ対応が十分にできていないという記事を拝見しました。

その中で講師がおっしゃっていたのは、

今後の日本は、幅広い目線で対応できる人事のエキスパートを育てるか

人事部を廃止し、各部門が人事の代わりをすればいい

そのような内容です。

 

そして、この方は人事部の廃止を押しており、アメリカの企業は、そのように対応しているので、やる気があればできるという意見を述べていました。

 

皆さんはいかが思いますか?

私はアメリカで成功しているから、日本で成功するわけではないと思っています。

アメリカなどは、現場の人に人事権(解雇権)があり、人がいらないと思えば、

今日、目の前の部下をクビにすることができます。

 

そのような権限を持っているため、アメリカは現場で人を雇い、人の解雇をするので、人事部門を廃止しても問題が無いと思います。

 

一方、日本企業で解雇したら、問題です。法律違反ですからね。

 

そのため、各事業部門で人事の代わりをさせると、結局、人を育てきることができず、部門ごと共倒れになる可能性があります。

 

アメリカなどは出生率が維持されていて、少子高齢化や人口減少がありません。

ただ、日本では確実に人が減ります。

その中で、人を育てることを辞めると、どうなるでしょうか。

 

大事なことは、『いかに人を育てる組織を作るか?』『そのために、どう人事部門を活用するか?』というリーダーの想いがあるかだと思います。

 

ヨーロッパやアメリカで成功したから、全て良い!ではなく、

ちゃんと私たちに合った形での、成長は何なのか?

考えてほしいと思いました。