「信じているよ」という言葉は簡単に言うことができますが、
実際に行動するとなると、非常に難しいです。
相談の中では、相談者を信じるという行為が必要です。
相談者を信じて、問題だらけの状況であっても、
自分自身で解決策を見つけていき、状況を打開する力があると考えるのです。
その信じる想いが無ければ相談の中で、相談者が一つ一つ何か行動をする際に、
アドバイスや方法を詳しく確認し、場合によっては指示をする必要がでてきます。
でも、それはカウンセリングではなく、ただの指導です。
例えば、子供が何か新しいことに挑戦しようとするときに、
挑戦する内容を先回りして調べて、
「ああしなさい」「こうしなさい」と指示をする人は、
子供の行動力を信じているでしょうか。
子供を信じていると言いながら、子供を信じられないから、
手を出し口を出している状況ですね。
信じているのであれば、こけようと倒れようと、失敗しようと
話は聞き、応援をするけれど、
信頼して見守っていくという行動が必要です。
この信じるという行為は見守っている方も辛く、しんどい気持ちにもなることもあります。
特に目の前で失敗する過程を見ながらも手を出さないということです。
今、多くのキャリアコンサルタント試験の受験生が、
この相談者を信じるという行為に挑戦しています。
その試験の手伝いをさせていただいていますが、
その受験生すらも信じることに私も挑んでいます。
信じるということの難しさを日々、感じます。
ただ、自分のため、相手のためにも、
人を信じられる自分になっていきたいですね。
そんな風に思う今日この頃です。