想像力のコントロール

この世の中には想像力がない人間はいません。
むしろ、想像力があるから人間なのかもしれません。

もちろん、想像力には大きさや小ささはあります。

例えば、想像力が小さいと小説を読んでも、
その情景を思い描くことはできません。

でも想像力が大きいと、些細なことをきっかけに頭の中で
壮大なストーリーが思い描かれます。
その壮大なストーリーを文字として綴られたものが
新たな小説になるのだと思います。

ただ、この想像力は良くも悪くも勝手に働くことがあります。
私たちが心臓の動きを自分でコントロールできないように、
想像力もコントロールできずに働いてしまうのです。

目の前の人に挨拶をしたのに返してくれなかった。
このことで、「嫌われた」「怒らせた」などの嫌な想像力が働きます。

宝くじを買った時には、
「もし1等が当たったらどうしよう?」と
楽しく、明るい未来をどんどんと想像をしていくでしょう。

想像力は何かをきっかけに勝手に働いていくのです。
そして、この想像力により人はしんどくもなり、元気にもなっていくのです。

ただ、勝手に働く想像力ですが、
実は全くコントロールできない訳ではありません。

想像力が始まることを止めることはできません。
しかし、働き出した想像力に関しては、
「でも、それって勝手な想像だよね」「辞めよう」と別のことを考えたり、
その悪い想像を書き出してみようと手を動かし始めると
想像力が勝手に動き出すことを止めることはできます。

さらに、「良い方向に考えたとすれば・・・」と
あえて、想像力を良い方向に思って書き出してみる方法もあります。

「この良い方向に考えたとすれば・・・」という方法は、
練習が必要ですが、少しずつ想像力をコントロールできます。

あなたが想像力に振り回されず、活用できるようにしていきましょう。