秘すれば花

最近、ドラマ「俺の家の話」の中で知った『秘すれば花』という言葉があります。

 

このドラマは華やかでもラブストーリーでもなく、

介護をテーマにした話ですが、面白くて見ています。

その中にこの言葉が幾度か出てくるのです。

 

これは風姿花伝の中にある一文で元々は

「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」というらしいです。

 

意味としては、秘密であれば花のように魅力であり、

秘密でないものは花にならないということらしいです。

 

秘すれば花という考え方は、自らの想いを隠すことが美徳のように思える日本人にとって

ステキな考え方のように思えますね。

 

一方で、秘すれば花という想いで自分の想いをひた隠しにために、

しんどくなってしまったり、損をしてしまったりする現在では、

損するような考え方になっているかもしれません。

一時期、NOと言えない日本人がヒットしたのは、そのような背景があるのかなと思います。

 

あなたは秘すれば花という言葉が魅力的に映るでしょうか。

それとも、良い気分がしないでしょうか。

 

私はカウンセラーであり、あなたの言葉にならない思いや

背景などをくみ取り、悩みの解決につなげたいと思います。

ただ、秘すれば花のように、もし隠したい思いがあれば無理に暴かず、

秘密にし続けることも大切にしたいと思います。

 

秘すれば花。

そんな思いの方も大切にしたいと思う今日この頃です。