無意識の偏見

あなたが両手に荷物を抱えていて、部下に少し重い荷物(10キロほど)を持ってほしい場合、
2人の部下がいたら、誰に頼みますか。
①体格の良い男性社員
②寡黙な女性社員
さて、①と②のどちらに頼むでしょうか。
ちょっと考えてみてください。
では次に、下記のような条件が加わったとします。
①男性ー最近、右腕を負傷してしまい、スーツの下に包帯を巻いている。
②女性ー1年前から運動を始め、最近はダンベルで40キロを挙げられたことが自慢
さて、いかがでしょうか。
先ほど、選択された方とは変わりましたか?
この選択肢は少し露骨だったかもしれませんが、
このような、何となく無意識に感じている偏見が私たちにはありますし、
それにより、場合によっては自分が傷つくことも、
相手を傷つけてしまうこともあります。
それが、パワハラやセクハラ、いじめや差別などに繋がってしまうこともあります。
このような無意識の偏見を最近では、

「アンコンシャスバイアス」と言われています。


普段の何気ない言動にも潜んでいることが特徴で、
意図せず発した言葉や行動が、知らず知らずのうちに周囲の人へ
ネガティブな印象を与えていることもあるのです。

 

先ほどの荷物の際に、男性に荷物運びをお願いした際に、

「いや、ちょっとケガしていて・・・」と言われると、

見た目は平気そうだと、

「元気そうなのに断るなんて。私の言うことは聞けないうのか!?

と思ってしまう人もいます。

 

これは、無意識の偏見で決めつけて、勝手に起こっているのですね。

 

無意識の偏見を防ぐには、『これは常識』と思わずに、

相手の話に耳を傾けることです。

 

そして、自分にとっての『ふつう』や『あたりまえ』で、

判断しないことです。

 

気を付けていきたいですね。

そんな風に思います。