情報の濁流

情報化社会とは言われて、情報が溢れかえっているというお話を
聞いたことがありませんでしょうか?
では、実際にどれだけの情報があるのでしょうか。
情報量で言うと、日々、生まれる新たな情報があるので数え切れません。
そこで総務省が出したデータがあります。
私たちが1日の間に触れる情報は10年前と比べてどれ位増えているでしょうか?
2倍
5倍
10倍
20倍
50倍
100倍
500倍
1000倍
果たして、どれでしょうか?
この質問を出された時、私は間違えてしまいました。
答えは、531倍だそうです。
近似値の500倍が答えですね。
10年の間に531倍になったのです。
驚きですね。
それだけ情報量が増えたのですが、私たちは10年前よりも
情報処理速度は531倍、早くなって賢くなっているでしょうか。
私はむしろ、頭の反応は鈍くなったかもしれません。
ちなみに江戸時代の人が一生で触れる情報量を
現代人は1日で触れるそうです。
そう考えると、とんでもないですね。
では、このように情報が増えた中で私たちは、
情報をどう扱っているのでしょうか。
殆どを捨てて受け流しています。
何かを調べたくてネットで検索すると、
2~3秒でザっと見出しを読んで、すぐに次のページに行きます。
そんな風に情報の価値がどんどん下がっているそうです。
まるで情報が濁流のように川に流され、どんどん下に流れていくのを見送るだけですね。
こうなると、情報は得られなくても、特定の方とのゆっくりとしたお話が、非常に貴重なようにも思えます。
情報や知識があるから良いと、情報を探しまわったとしても
情報の濁流に押し流されるだけになります。
情報に振り回されず、情報を上手く扱えるように、
していきたいと思います。