プロの技

先日、プロのカメラマンから写真撮影をしていただく機会をいただきました。
非常に貴重な機会でしたが、その中でプロの技を感じました。

素人の私は、カメラを向けられると意識をしてしまいます。
そこで、どれだけ無意識にと思いながらも、ぎこちなくなります。

そんな時にカメラマンの方が色々と話しかけてくれます。

例えば、
「くるっと回ってイケメンいきましょう」
「警察のドラマに出てくるシーンみたいにブラインドを触りましょう」
「身体を横にしながら、腕はひたすらぐるぐる回して下さい」
こんな感じです。

他の被写体には
「気持ちは17歳で、キャッキャウフフしましょう!」

変な声かけですよね。
これを楽しい雰囲気の中で言ってくれるので、
こちらも面白い気持ちになり、カメラを忘れて行動すると、
後で写真を見ると、すごく自然な感じで色々な姿が切り取られていました。

後で、その方の立ち話を聞くと、絶対に「笑顔を作って下さい」「笑ってください」は言わないそうです。
それを言っても、笑顔はまず出てこないし、ぎこちなくなるからだそうです。

できるだけ、アホな事を言ったり、欲しい物に近いアホな行動をお願いする中で、

理想の一瞬を切り取っていくそうです。

自然な感じの一枚の写真の前後には、変な写真が沢山写っていました。

クライエントへの投げかける言葉、
作り出していく雰囲気、
理想の一瞬を引き出すための様々な布石、
本当にプロの技は凄いと感じました。

違う分野のプロから学ぶことも
非常に多いと感じる今日この頃です。