考えずに行動する

考えて行動する事の重要性は、多くの方は分かっていると思います。
手痛い失敗は防ぐことができるし、失敗して自分を責めることがなくなる。
だから、準備をして、考えて行動したくなる
そんな風に考えてしまうこともあります。

この考え方を否定する必要はありません。
ただ、時と場合によっては、あえて考えずに行動することこそが
重要な時があります。

例えば、自転車に関して、乗ることができる人は多いと思います。

そんな、あなたの前に、自転車にこけたくないからと、
こけて失敗することや、怖いからと
自転車の構造を勉強して、自転車にこけない方法を考え続けて、
確実にこけないようにしてから乗ろうと思う人がいたら、
どう思いますか?

「乗った方が早いよ」「こけたら痛いだろうけど、大したことないよ」
そんな風に思うかもしれません。
私も同じ思いです。

同じように泳いだことがない人が
泳ぐのが怖いから、完璧に泳げる確証を持ってから泳ぎたいと
勉強する人がいたら、どう思いますか?

きっと、どれだけ勉強をしても、自転車からこけない方法は見付からないし、
どれだけ勉強しても、溺れないという確証は得られません。
怖さや不安が拭うためには、どんな方法があるでしょうか。

真っ直ぐな道で自転車の練習をして5回ぐらいこけること、
浅瀬で泳いで、溺れながらも安全な所で息継ぎの練習をすることです。

1番してはいけないことは、ひたすら勉強し続け、
不安や恐怖を拭う方法を探し続けることです。
探せば探すほど、不安や恐怖に囚われて、増していき、
最終的に自転車に乗ることも、泳ぐこともできなくなります。

まずは適度な所から挑戦し、失敗しても大丈夫な範囲で失敗をする。
すると、案外、簡単にできるようになることもあります。

考えずに行動することも時には大切です。