集団心理の怖さ

ある一つのデマで大変な状況が起きていますね。

全国からトイレットペーパー・ティッシュペーパーが無くなりました。

 

紙が無くなると考えて不安になり購入された方、

転売の機会と思って購入された方、

様々だと思います。

 

ただ、何か一つの誤った情報で一斉に行動する

それが少し恐ろしくも感じます。

 

冷静に考えることが出来ないのか、

それとも、集団心理のせいで物事が考えられない状態なのか。

 

人には個人個人が持つ心理とは別に

集団心理という力が働きます。

 

全員が左に曲がっている中、

一人だけ右に曲がることに不安を感じ、

左に曲がろとします。

 

ある一つの実験では三本の線を書きます。

この漢数字の「三」で一番、短い線はどれでしょうか。

見たらすぐに分かります。真ん中ですね。

 

ただ、ある8人いる教室の中でこの問題を出し、

被験者である1人以外の7人に全て

一番上と答えさせてから、被験者に質問をすると

75%の人が一番上が短いと答えます。

 

人は明らかに正しい事であっても、

集団に従うことを選択してしまうのです。

 

この実験を「アッシュの同調実験」といい、

個人主義が尊ばれているアメリカでも

人は集団に同調して選択することが

分かりました。

 

ただ、冷静に個人として考えれば、

何が正しいかは分かります。

 

デマに流されず、日本をさらに混乱させないように

一人ひとりが冷静になって欲しいと願います。