力を抜く重要性

脱力という言葉の意味調べると、
「からだから力が抜けて、ぐったりしてしまうこと。」
「意欲・気力が衰えること。気持ちの張りがなくなること。」
というネガティブなイメージの意味が出てきます。
しかし、スポーツや格闘技などでは脱力は非常に重要なことになっています
つい人は何かをしようとすると体に力を入れてしまい
身体が固くなってしまいます。
そうすると余分な力が「力み」となって本来の力を発揮されないのです。
不要な筋肉は全て脱力して、必要な部分だけ力を入れる。
場合によっては力を発揮する瞬間までは脱力しておくことが重要です。
実は、スポーツなどだけではなく、勉強やカウンセリングでも
脱力の重要性が言われるようになっています。
例えば勉強や講演などで最も実力を発揮する状態は
緊張とリラックスの中間程度と言われており、
程よくリラックスしている状態が一番、良いということが分かっています。
(ヤーキーズ・ドットソンの法則)
カウンセリングでは最も重要な事が傾聴です。
これは話を積極的に、そして肯定的に聴くことですが、
聴く側が次にする質問を考えたりしていると、
それが余計な力みになり、
話す側の言葉や気持ち、表情などが入ってきません。
全てを受け入れる気持ちで、脱力して
スポンジに水が染み込むように聴くことで、
共感的理解に繋がります。
このように脱力は様々な場面で重要です。
その為、上手く脱力し、必要な時に全力を出せるように
心掛けていきたいと思います。