「今、仕事の中でもAI(人工知能)やRPA(自動化システム)などが職場の中に入ってきています」
などと聞くと怖くなったり、不安になって、そんな変化は起きて欲しくないと思うかもしれません。
明日から、自分の仕事が奪われると思うと、生活はどうなるんだろうと思って、
不安になってきますよね。
そのような不安になる環境で大切なことは、不安を想像することではなく、
思考を止めずに現実を見ることです。
実は、このようなAIやRPAが職場に入ってきて、
仕事が奪われるかもしれないということによく似た不安を
私たちは一度、乗り越えたことがあります。
それは、パソコンが職場に導入されることです。
今まで、手書きで書類を作ったり、電話だけで連絡をしていた時代に
パソコンで文書を作成できたり、メールで連絡ができると知った時に、
事務の方がいなくなるんじゃないかと思われたと思います。
もちろん、当時は混乱があったと思いますが、結果として無くなった仕事もありますが、
無くならない仕事もあり、むしろ便利になって仕事がやりやすくなったという方が多いと思います。
今、パソコンを使用せずに仕事をして下さいと言われると
そんなことは無理と否定と言うと思います。
明日から省エネの為、パソコンを撤去して手書きの書類で仕事をしてと言われたら、
退職願を出す方が続出するでしょう。
そんな風に一度、新たな技術が導入され、混乱があり、
それを乗り越えて便利になり、今はそれを利用して仕事をしています。
AIやRPAが導入されて、様々な仕事は無くなることは間違いありません。
ただ、それを踏まえて発生する仕事やもっと創造していく仕事が生まれてくると思います。
それを踏まえて思考を止めずに考えて備えておくと、
AIやRPAが導入された際に仕事がなくなるどころか、
備えたことが評価され、重宝されるかもしれません。
ドイツの銀行などでは非常に大人数の方がリストラに遭われたというニュースがありました。
AIを導入した結果です。
ただ、そのさらに前に大学院でフィンテックなどを学ぶ講座に多くの銀行員が勉強を始めていたそうです。
自分の仕事、いわゆる株の売買に携わる方は、自分の仕事がなくなることを見越して
次の行動をしていたそうです。
このように思考を止めずに、現実を受け止めた上で、
どうするかを考えていくことが非常に重要です。
AIやRPAは万能ではなく、出来ることも限られています。
過度に不安になるのではなく、そのような状況でも出来ることは何か、
自分が培ってきたものを他に応用できるものは何か、
考えて対応することで、新たな時代に対応していけるのかなと思う今日このごろです。