価値観はその人の中で、考え方の基になったり、
人と接する際の基準になります。
その為、心理カウンセリング、キャリアコンサルティングにおいて、
価値観の確認は非常に大切になってきます。
どのような価値観を持って、物事を捉えているのか、
周囲の人と接しているのか、それらを確認していくのです。
人間関係で悩む際には、この価値観がずれていることで生じている場合が多いです。
例えば、残業してでも仕事はきっちりと終わらせるべきという価値観と、
仕事は仕事時間中で終わらせて、残ったら明日にやればいいという価値観があった場合、
この価値観はぶつかります。
一方が譲歩して、合わせたとしても、内心ではストレスを感じてしまいます。
それらが積もり積もると、しんどくなってしまいます。
このような自らの価値観は、実は本人が気づいていない場合が多いです。
もう少し正確に言うなら、本人にとっては当たり前の常識的な事と考えている場合が多く、
自分と価値観が違う人の内心、責めてしまうことがあります。
これは子供だけではなく、大人の人にも起こることで、
この結果か職場内のいじめや、村八分という言葉に繋がります。
特に日本は多様な価値観と言い始めていますが、まだまだ多様な価値観はそこまで多くなく、
男性のあるべき姿や、女性のあるべき姿、社会人のあるべき姿などを
要求している場合が多いように感じます。
ただ、これらの価値観も、自分の価値観を理解しておくと、
相手と価値観がずれた時に、価値観のズレに気付くことができたり、
場合によっては、合わせていくこともできます。
そして、相手の価値観を理解した上で、接し方を変える事も出来るようになってきます。
もちろん、自分の価値観を押し殺し過ぎると、ストレスが溜まりますので、
自らの価値観を分かってくれる仲間と話す時間を作り、
しっかり自分自身の価値を肯定してくれる環境を得ていくことも非常に大切です。
自分の価値観と、相手の価値観を大切にする社会が出来ればと思います。
このことを、先日、非常に価値観が合う方とのお話の中で感じました。