否定される怖さ

パワーハラスメントなどの言葉は定着しています。
様々な事例も出てきており、管理職などでは、その研修もあります。
ただ、当事者意識を持って、取り組んでいるかと言われると
パワーハラスメントのご相談が多い状況を見ると、
素直にうなずけません。
特に小学校の教員同士によるいじめ問題を見ると、
全く進んでいないようにも感じてしまいます。
あるアンケート結果では、大人になってから職場でいじめを経験した方は8割に達しています
何を持ってパワハラとするか、いじめとするかということは
議論が付きませんが、
当事者がパワハラやいじめと感じれば、該当すると考えた場合、
いじめをやめましょうと言っている大人が率先して行っています。
本当に酷い状況です。
そして、もっと酷い事は加害者にとって、いじめは止めれば終わりかもしれませんが、
被害者にとっては終わりではないということです。
先日、自己概念のお話をしました。
いじめに遭ってしまうと、当初は何とか自分を保てて「いじめる奴が悪い」と思っていても、
ずっと否定をされ続けると「自分が悪いからいじめられるんだ」と自己概念が変化してきます。
そうすると、いじめが終わった後でも、
何かが起こると、常に「自分が悪いからなんだ」と自己否定の自己概念が起こってしまい、
常に何かに怯えたり、緊張状態に置かれることがあります。
本当にしんどいことです。
この自己概念を覆すには、少しずつ変化させることと、
勇気をもって行動をして、自分は悪くないんだという自己概念を獲得することが必要になってきます。
時間は掛かります。
これは、いじめだけではなく、育てられる際にも
否定をされ続けてしまうと、自己否定の自己概念ができてしまいます。
自己否定の概念が、自己否定につながる行動を行い、
より自己概念を強固にします。
少しずつでも、自分を認める・自分をほめる、
そんな行動と、考え方を繰り返し、
自己肯定的な自己概念を身に付けていただきたいと思います。