折衝するということ

先日、折衝スキルを学ぶセミナーに参加させていただきました。

そのセミナーの中で折衝という言葉の捉え方が面白かったです。

 

折衝と聞くと、どのようなイメージでしょうか。

良いイメージでしょうか。悪いイメージでしょうか。

 

大阪人は買い物をする時に値段交渉する方が多いと聞きます。

しかし、違う地域に住んでいる方は交渉や折衝を行うのは苦手な方が多いのではないでしょうか。

現在はIT技術の革新や国際化の影響で、多様な価値観が生まれていたりします。

昔の村社会であれば、大人も子供も一つの価値観が当たり前だったのかもしれませんが、

現在は、子供と大人で同じ価値観は共有していないどころか、

住む地域が違うだけで価値観は違います。

 

例えば、学生時代にスマホがあった世代は、答えを探すことに長けており、

分からないことがあれば、すぐにインターネットで検索して答えを探すそうです。

ただ、全てインターネットに答えがあるわけではなく、

むしろ、仕事などの中には、自分で答えを作り出す必要があります。

 

一方で仕事をされ始めた時にインターネットが発達していなかった方は

周囲とコミュニケーションをとって、仕事の進め方を考えたり

自分で答えを作っていくことが当たり前と考えています。

 

この二人が仕事を一緒に行うと、お互いの価値観が理解し合えないこともあります。

もちろん、コミュニケーションが上手であったり、多様な価値観を受け入れる心の広さがあれば、問題が起こりません。

 

そして、ここでのコミュニケーションが折衝でもあったりします。

価値観が違う中で、お互いが勝手に自分の進め方で仕事を行うわけにはいきません。

どのように進めるか、どのような部分がお互いの良いところか、

その上でどのようにしてもらえると、自分が仕事がしやすく、相手も仕事がしやすくなるのか。

 

これらを話し合っていき、極力、お互いが我慢せずに良い環境を作っていくための

コミュニケーションが折衝スキルということです。

ただ、話すだけのコミュニケーションではなく、違う価値観同士が

円滑にコミュニケーションを取り、自分の思いをしっかりと伝わるようにする方法が

今後の社会に求められるそうです。

 

このように説明されると、折衝スキルは非常に役立つスキルであり、

今後、社会で生きるに当たって学びたいと思う方も多いと思います。

 

私は違う価値観を伺うことは得意だと思いますが、自らの価値観を相手に理解してもらい

納得してもらうのは少し苦手かもしれません。

 

少しずつ折衝スキルも身につけたいと思う今日この頃です。