休む勇気

9月8日の台風15号の影響により、関東では大きな影響が出ました。

被害に遭われた方は、大変だったと思います。

一日でも早く、日常生活に戻れることを願っております。

 

また、被害に遭われなくても、大変な暴風が夜中に続いた結果、

非常に怖い思いをされた方も多いと思います。

さらに、9日の朝から交通機関が大きなダメージが残り、

未だに日常生活が送れていない方も多いと思います。

 

早く復旧し、さらにはゆっくりと疲れを癒していただきたいと

願っております。

 

そのような状況で、電車が止まっているにも関わらず、

別の交通手段で出勤しようと長蛇の列が並んでいる風景を見ました。

会社から出勤しろと言われているのかもしれませんが、会社に着くころには

夜になっているのではと思ってしまいます。

 

このような風景を見るたびに、私を含めて日本人は同調圧力を受けやすく、

集団的浅慮に陥りやすいと感じます。

 

同調圧力は、言葉の通りですが、周囲の考えに合わせなければという思いを

圧力のように感じる事です。

気が強い方は、そんなこと関係ないと言えるのですが、気が弱いと

周囲が大変な中でも出勤しているのであれば自分だけ休むなんてできないと思って、

周囲の行動に同調し、大変な中でもなんとか出勤しようと思ってしまいます。

 

さらに、明らかに危険であったり、おかしい事でも、

「みんながしているから」という理由だけで、深く物事を考えず、

行動してしまうことがあります。

 

例えば、長蛇の列に並んで1時間の通勤の所を、

4時間かけて出勤したとします。

非常に暑く体調を崩すかもしれません。

出勤しても、仕事どころではない可能性が高いです。

 

それらを常識的に考えると分かったとしても、「仕事だから」「会社の人は出ているから」という

非合理的な理由で、出社する時に何時間掛かったとしても、

会社にたどり着いても1時間も滞在できなかったとしても出勤しなければいけないと考えてしまうことは

集団的浅慮だと思います。

 

このような異例の事態であれば、時には部下を休ませる英断や、

自主的に休んで、しっかりと力を発揮できる環境になってから出社することも

大切なのかなと思います。

 

休む勇気を持って、自分と家族を大切にする、部下を大切にすることも是非とも考えていただきたいと思います。

 

それを、毎年来る台風などの災害で感じます。