間接的な危機

世界の原生林の1/3を占めているアマゾンの森林火災が大変な状況になっています。

 

地球の肺ともいわれていますが、実際には二酸化炭素と酸素の排出量は均衡しており、

森林が無くなっても酸素が排出されないということはないようです。

 

ただ、今回の大規模火災により多くの二酸化炭素が排出されていると思われますし、

燃え尽きた森林を土地開発することを目的としているというニュースもありますので、

新たに森林が出来るという訳ではなさそうです。

 

今の地球は地球温暖化が進んでいると言われています。

ハワイのマウナロア観測所では、毎年、二酸化炭素の量を計測されています。

 

ハワイは周囲に工場などが少なく、天体観測所が多くあるぐらい気候が安定しているので、

二酸化炭素の測定も安定して行えているようです。

 

そこの二酸化炭素測定量は年々、増えており、1985年は340ppmが、2019年には415ppmになり、

人類史上の危機レベルに達しているようです。

30年間で1.2倍程度になっています。

 

この二酸化炭素濃度は、地球温暖化に影響を与えているようです。

それで考えると、30年前では、30度で暑いと言っていた夏が、

今は35度~38度になって熱中症が当たり前の夏になっているので、

二酸化炭素濃度が気温変化と影響し合っているのは理解しやすいですね。

 

この二酸化炭素濃度が、世界的な森林伐採、森林火災、工業化で進んでいけば、

あと30年後には夏は40度以上が当たり前になってしまうのかなと思います。

もしかすると、今回のアマゾンの森林火災で、これがさらに促進される可能性もあります。

 

私たちは、海外で火災が広がっているという事や

世界的に森林火災が頻発しているという話を聞いても、

直接見ている訳ではないので、ピンとこないかもしれません。

 

しかし、間接的には私たちの生活に大きな影響があります。

そして、この間接的な影響は、大きな危機に繋がるかもしれません。

 

森林は二酸化炭素や酸素などの話だけではなく、

緑があるだけで心理的なストレス発散の効果も大きいです。

 

少しでも自然と共生し、自然を大事にしながら過ごしたいと思う今日この頃です。