依存の怖さ

アルコール依存症や薬物依存症などの依存症は以前から知られていますが、

最近では万引き依存症なども知られてきています。

 

この万引きという行為は以前はお金を持っていない人が多かったですが、

依存症となると、万引きをしている最中の興奮と

店を出た後の達成感や脱力感が味わえるということで、

繰り返し行ってしまうので、お金の有無は関係なく行ってしまう方がいます。

 

主婦や高齢者でも万引きを繰り返してしまう人もいて、

きっかけが交友関係の希薄さによるストレスや、

近所づきあい、家族内からくるストレスの発散ということですと、

私としては、万引きという行為以外の発散方法を選んでいただければという気持ちになります。

 

ただ、その依存症の怖さは、ストレス源がなくなったからといって

万引きが簡単に無くなるわけではないということです。

 

依存症になるような快楽に関しては、

脳が覚えていて、しばらく時間が経ったとしても

またイライラした時に、無性にその快楽に繋がることをしたくなるのです。

 

そうすると、悪いことやダメなことと分かっていても、

つい、やってしまうということがあります。

アルコール依存や薬物依存だと命の危険性があると言われていても

やってしまうこともあります。

 

同じように万引きも犯罪だと分かっていても、

ついストレスが溜まってしまうと、行ってしまい、

一度行うとすぐにやってしまいたくなるのです。

 

そのため、依存症になった方は、ストレスを感じた時には、

すぐに素直にそのことを周囲の信頼できる人に話す習慣が必要です

そして、周囲の方は、依存症の方が信頼を裏切るような行為をしたとしても、

寛容な目で見ることが必要です。

それは、本人の意思とは関係のない、本能のような衝動でやってしまいたくなるからです。

 

ただ、一度、衝動でやってしまったとしても

繰り返させないようにしっかりと約束をした上で、

依存となる行動を起こさせないように本人と周囲の人で

どうしていくかを考える必要があります。

 

依存症は本人だけでは無く周囲の人も巻き込んでしまうことも多く

一時的なものではなく、何度も繰り返して起こる長期的なものです。

 

この依存症は、どんな人でもなりうる可能性があり、

アルコールを常飲している方の中には、すでに依存症と思える人もいます。

毎日、飲みたくなるという方は、どうか、お気をつけ下さい。

 

そんなことを依存症の勉強を通して感じた今日この頃です。