相談の枠組み

私は相談者に対して、どんな悩みや不安、
他で言うと引かれるような話もして下さって大丈夫とお伝えします。

それこそ、暴力を振るいたい、誰かを殺したい、という
法律的にはダメなものであっても、そのような思考を持って
言葉に発することは私は止めはしません。

むしろその思いを吐き出して貰い、
行動に移す前に留まって貰えるのであれば
どんどん吐き出してほしいと思います。

さらには、子供を愛せないや、配偶者を愛せなくなったなどの
倫理的にダメと思うようなことであっても、
悩みとして存在するのであれば、
私は遠慮なく話して頂き、それを受け止めさせて頂きたいと思います。

しかし、このような様々なことが許容される相談の場所であっても
禁止させて頂くことはあります。
それは実際に暴力を行うことや、誰かに危害を加えること、
相談の時間や費用など初めに約束したことを逸脱されることなどです。

しんどくてカウンセリングに行けないから、
突然ですがキャンセルしますなどは個別の事情により対応をしますが、
しんどいので24時間電話対応して下さいということは
請け負うことはありません。

この制限・枠組みは、私を守るためという役割もありますが、
同時に相談者ご自身を守るためでもあります。

実際に相談者を無条件に受け止めれば、きっと相談者は良くなると考えた
カウンセラーの方がいました。
実行に移し24時間・365日、相談者が好きな時間、好きな時に、好きなだけ相談できるようにしたそうです。
その結果、カウンセラーは精神的に参って早くに亡くなってしまい、
相談者は以前よりも精神的に悪化して社会に適応できない状況で
投げ出されてしまったのです。

相談場面には枠組みは存在します。
そこはご理解いただいた上で、ご相談にお越し頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。