無料に惹かれる心理

皆さんは、半額や無料などの言葉に惹かれるでしょうか。
私は非常に安易な人間ですので非常に惹かれます。

時々ですが、半額だからと喜び勇んで購入した後に、
家に帰ってから何故これを購入したのだろうと
半額に飛びついた時の自分を不思議に思う時があります。

そして、しばらく経つとまた同じことを繰り返してしまいます。
我ながら、本当に安易な人間だなと思ってしまいます。
そのような中で、非常に面白い実験を知りました。

一粒500円のチョコと、一粒100円のチョコを用意し、
一粒500円のチョコを半額の250円、一粒50円のチョコを一粒20円にして、
どちらかを一粒だけ購入できるようにしたそうです。

そうすると多くの方が500円が半額になっている250円のチョコを購入されたそうです。

次に、一粒500円のチョコを200円にし、一粒50円のチョコを無料にして、
どちらか一粒だけを購入できるようにしました。
そうするとどうなったと思いますか。

500円のチョコが300円引きになっている商品と、
50円のチョコが50円引きになっている商品があります。
圧倒的に300円引きの方が値引き幅が大きいです。

人が合理的に物事を考えられるのであれば、
500円のチョコを購入するはずです。

しかし結果として、なんと7割以上の方が50円のチョコが無料になっている方を選んだそうです。

さらに面白い事例があります。
今ではアマゾンも送料がある金額を超えないとつきますが、
昔に本を2冊購入すれば送料無料というキャンペーンを全国で行ったそうです。

そうすると全国的に2冊の購入が増えましたがフランスだけは伸びなかったそうです。
それはフランスだけ送料を20円(1フラン)取っていたからです。

その後、フランスも他の国と同じく送料無料にした所、
他国と同じく本2冊の販売が伸びたそうです。

人は、500円を買って送料20円を払うより
1000円を買って送料無料の方が惹かれるようです。
この無料に惹かれる心理は何なのでしょうか。


無料や半額だと人は自分が損をしたとしても、そちらを選択しやすくなるのです。
さらに、無料だと背景にデメリットが存在していても
無料という言葉への感動でデメリットを一時的に忘れてしまうのではという意見もあるようです。

実際に日本でも携帯会社のキャンペーンで100円のドーナツが無料になった時に、
1時間の行列ができたそうです。

普段はドーナツを購入しないのに、無料になった瞬間に1時間並ぶことを厭わないのです。
そのような方に、100円を渡すから1時間並んで下さいとお願いすると怒ると思います。
アルバイトを1時間すれば700円を貰えます。

なのに、無料という言葉には普段は興味を持っていない人も惹きつけ
1時間並ばせることができるのです。

これは人は合理的ではないという記事で紹介されていました。
人は不合理に動くことが当たり前の生き物です。

本当に人は面白いと感じる今日この頃です。