変化する常識

「こんなこと常識やろ」

私はこのように怒られた事が数え切れないくらいにあります。

そんな常識は、聞いたことも教わったこともないと思いながらも、

私は気が弱く、言い返すこともできないまま、しんどいなと思っていました。

 

その結果、うつ病になったことがあります。

 

ただ、ここで言う「常識」とは何でしょうか。

「その場所で多くの人が出来るだろうと思われていること」だと私は思います。

凄く曖昧で、この発言をする方の思い込みが存分にある表現だと思います。

 

私は転職を多く繰り返す中で、

ある場所で常識と思われることが、別の場所では非常識という経験を沢山しました。

 

ある場所ではカウンセラーが事務処理までしなければいけないけど

別の場所では事務処理をしていると別のカウンセラーから、

専門職はそんな事をするなと怒られたこともあります。

 

この両方の場所で「常識的に考えて」という表現をされていました。

 

常識的に考えるとは何でしょうか。

私は今でも、あまり分かっていません

 

世間一般の常識もコロコロと変わります。

20年前に常識だったことが、今では非常識ということもあります。

 

「子供は外で遊びなさい」とか「公園で遊んできなさい」と幼い頃に言われたことはありませんでしょうか。

ただ、今では公園で遊ぶと近隣から声がうるさいという苦情がきて、

公園で遊ぶことが禁止されている地域もあるようです。

子供が外で遊ぶのは非常識というところもあるのです。

 

昔は子供のしつけと言って体罰が当たり前の時代がありましたが、

例えしつけであっても、体罰を振るったら逮捕される国があります。

アメリカなどがそうですね。

 

そのような国から見れば日本は野蛮で暴力的な国だと思われ、

世界的に非常識な国と見られる可能性があります。

日本でも、ようやく児童虐待防止法が改正され、親からの体罰が法律で禁止されました。

一昔前の常識が法律で非常識と定められました。

 

このように一般常識もコロコロ変わる状況があるので、

職場内の常識はもっとよく分からず、長く所属している人しか分からない独特のものがあります。

 

場合によっては、御局様や長老などと呼ばれている人がいなくなった途端に、

常識が変わることがありました。

 

もし、皆さんも「こんなん常識やろ」と言われた際には、

「常識を知らない自分はダメだ」なんて思わず、

「あぁ、ここではこれが今の常識なんだな」と思って、

ルールを覚えるように理解して頂ければ良いと思います。

 

どうか、自分自身を追い詰めないようにお過ごし下さい。