お釈迦様の誕生日

お釈迦様の誕生日をご存知でしょうか。

それは明日、4月8日です。

 

私の実家の近くに大きなお寺があり、そこで説法などもされていて、

お菓子目当てで通っていたので、覚えました。

 

生まれてきた時に蓮の葉の上に立ち、

「天上天下唯我独尊」と仰ったという言い伝えがあります。

 

天上天下唯我独尊という言葉を聞くと、非常に偉そうに感じる方も多いと思います。

直訳だと、この天の上や、下を見渡す中で自分だけを尊ぶべきという意味になります。

ただ、お釈迦様が仰ったのは、この我という言葉を自分という意味で解釈するのではなく、

人と解釈するそうです。

 

つまり、この天の上や、天の下を見渡しても、生きる人は全て尊ぶべき存在だという意味になります。

人類の平等性を仰ったのですね。

 

もちろんこれは創作だと思いますが、

後々には、今も続くカースト制度という酷い差別主義があるインドで

上位から2番目に位置する王族の地位にいましたが、

その地位を捨てて悟りの道に足を踏み出しました。

 

着る服も上等な服から、袈裟を着たそうです。

元々、袈裟は糞尿衣とも呼ばれ、病人の汚物を拭い去るための物です。

そのような病人も同じ人と見て、服装から全て変えて、

同じ平等な人と考えて接していかれました。

 

ですので、天上天下唯我独尊という逸話も生まれ、

後々の人生で、それを体現していかれたそうです。

凄いですね。

 

カウンセリングの考え方の中にも、仏教に通じる考え方があります。

人が悩んだり、苦しんだりする背景には認知という思考の癖の考え方があります。

これを指摘されているのが、高野山でも有名な般若心境です。

色即是空 空即是色がまさにこの認知の考え方と共通しています。

 

ある著名な心理学者が、心理的な問題の解決を考えていくと

最終的には東洋思想に行き着くと仰ってもいました。

私もそれが分かるまで勉強していきたいと思います。

 

そのような東洋思想を代表する考え方を体現されたお釈迦様の誕生日が明日です。

私は立派な生き方を体現はできていませんが、

少しでも先人の考え方を学んでいきたいと思います。