先日、とある先生から、非常に為になることを学びました。
それは、プロの相談とは何かということです。
例えば、進路や就職に関して悩んで身近な人に相談した時、
きっと何かしらのアドバイスが返ってくると思います。
それは、周囲の方々が色々と経験した事に基づいたアドバイスで、
為になることも多いと思います。
ただ、その方々とカウンセラーの相談の違いはなんでしょうか。
偶々、周囲に経験者がいない時だけ、相談に来る存在でしょうか。
それであれば、きっとカウンセラーは不要な存在であり、
お金を払う価値もないと思います。
それでは、何が違うのでしょうか。
プロの相談とは、全てにおいてしっかりとした根拠があり、
目の前の方にとって本当にプラスになる、成長に繋がる
そんな相談ができるかどうかです。
例えば、カウンセラーが何か質問をしたとしても、
その質問を、そのタイミングでする根拠をしっかりと示せるかどうか。
アドバイスを何かしたとしても、
そのアドバイスを、そのタイミングでして、さらにアドバイスが目の前の方に有効であり、
その方が実行できると思える根拠は何か、
そのアドバイスによって想定される結果は何なのか
これらのことを相談中や相談が終わった瞬間にでも、
しっかりと根拠を伝えられるかどうかです。
根拠が無かったり、ただの自分一人の経験からくる質問やアドバイスは
素人の質問やアドバイスと一緒だということです。
その為、誰でもできるアドバイス、
例えば「書類はしっかりと最後まで書きましょう」ということなどは
プロの発言ではなく、その方が書類を最後まで書きたいという想いを抱くような
質問やアドバイスができて、ようやくプロの相談であるということでした。
つい日々の相談業務が1日に何人もしていると疲れて、
目の前の人を観察して、どのような根拠があり、どのような言葉が届き、
どのようなアドバイスが成長に繋がるのか
考えることを忘れそうになることもあると思います。
しかし、プロとして相談者の目の前に座る限りは
しっかりと責任を持って、レベルの高い相談業務を行う必要があります。
私自身も、学んだことを忘れず、精進し続け、
相談に来られた方に、相談に来て良かったっと毎回思って頂けるように
取り組んでいきたいと思います。