卒業

卒業シーズンですね。

今月に入ってから様々な所で、卒業の音楽を聴いているような気がします。

 

私も卒業式を経験しましたが、それは遠い昔の感覚で、

うろ覚えでしか覚えていません。

ただ、そんなに感動もなく、寂しくて泣くという感覚も無かったと思います。

高校の先生が泣いているのを無関心に見ていたような気がします。

 

今であれば、私自身も号泣をしそうですが、

もっと学生時代に真剣に毎日を生きていれば良かったなと振り返って考える事もあります。

 

ただ、多分ですが、そのように感じた時こそ、

自分が変わる時なのかなと、カウンセラーになってから感じるようになりました。

 

昔、頑張れば良かった。

あの時は若くて、なんでも出来た。

そんな風に振り返って考えることはあると思います。

私も、よくあります。

 

でも、そのように感じるの今の瞬間は、何か頑張っているのか、

凄く自分のやりたい事の為に、没頭しているのかというと、そんなことは無いと思います。

これは、私だけかもしれませんが、何となく現状に不満があったり、

周囲の人と比較してモヤモヤする時に、そんな風に感じることがあります。

 

本当にやりたい事や、目標の為に頑張っている時には、

そんな昔に頑張れば良かったという発想は、出てこない時が多いと感じます。

 

それならば、昔に頑張れば良かったと思った、その時こそ、

そのように感じる自分ではなく、今やりたい事、なりたい事の為に

叶うかどうかは分からないけれど、取り組んでみるための非常に良い切っ掛けなのかなと思います。

 

よく言われるような、今の自分から卒業して、新しい自分に生まれ変わる、

そんなイメージでしょうか。

生まれ変われるのかと不安に感じて、一歩を踏み出すのを躊躇うこともあると思いますが、

そのように躊躇って踏み出さないと、5年後にはまた、あの時踏み出せば良かったと後悔するように思います。

 

日本人は、やらないで後悔するよりも、やって失敗する事を避けたがる気質があるというお話を伺いました。その為、勧誘する時には「成功するために」よりも「失敗しない為に」の方が効果的だそうです。

何となく分かる気がしませんか。

 

卒業する学生たち、キラキラ目を輝かせる方々を見て、

羨ましかったり、妬ましかったりするのは、今の自分に不満を感じる反動なのかもしれません。

その若者を応援できるぐらいの余裕を持てるように私はなりたいなと思います。

 

その為にも、今、自分ができる事、挑戦したい事を頑張って、

後ろを振り返る時間から卒業したいと思う今日この頃です。