仕事の転換期

お仕事をされている方は一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。
「人間関係のトラブル」、カウンセリングの中でも非常に多いご相談です。

背景には一人一人の考え方が違うということや、
職場に余裕がなく、ギスギスしている環境があるので、トラブルになりやすいなどの
要因もあると思います。

ただ、3人集まれば派閥ができるという表現があるように
人は比較して色々と考えたり、
派閥に所属して安心感を得て、他の派閥に対抗心を覚えたりと
元々、トラブルを抱えやすい生き物なのかもしれません。

その上で、日本は協調性を大切にする文化があり、
学校の教育でも協調性やチームワークを大切にされています。
ただ、協調性も学校が定めた目標と手順がある上で発揮される協調性を学ぶ為、
目標も手順も自分たちで考える会社では、なかなか通用せず、
むしろ大多数の人から見て、自分たちに恭順しない人たちは
人間関係のトラブルを起こす人のように見られるのかもしれません。

それでは、このような状況を改善していくには、
人間関係のトラブルを解消していくにはどのようなことをすれば良いのでしょうか。

色々と考えてみましたが、昔ながらの単純な方法が一番良いかなと思いました。
それはコミュニケーションをしっかりと取るという方法です。
ただ、普通にコミュニケーションを取るだけでは不十分だと思います。

協調性を大切にしながらも、独自性・相手の価値観を確認し、
相手の考え方を理解すること、相手に理解をしてもらう事、
その上で仕事の進め方を考えていく必要があります。
非常に大変な事です。

このような事をして下さいと言われると、
そんな事をしっかりするのが理想なのは分かるけれど、
そんなコミュニケーションを取っていると仕事が進まない。
と思うような方もいらっしゃると思います。
私も思います。

きっと今は日本の仕事の体制の転換期が来ているのかなと思います。
今まではこれが正しいと言われるような価値観や考え方があり、
それが少しずつ変わってきて、多様な価値観が認められてきています。
しかし、仕事は以前の日本の体制のままで協調性、チームワークを求めながら
総合職としての働き方を求めています。

アメリカでは多様な価値観が存在していますが、
そこでの雇用形態は仕事内容があり、その仕事をこなせる人が応募して採用される
職種別採用に近い形です。
最低限の協調性は必要ですが、目標が会社に定められ、
達成できればお金を貰えるという制度です。

アメリカの制度が良いという訳ではなく、
日本の昔ながらの制度が正しい訳ではありません。
ただ、日本人の考え方やライフスタイル、価値観は確実に変わってきています。

今後、日本は新たな仕事の体制を築いていくのかなと思いました。
そんなことをキャリアコンサルティングの勉強の中で感じた今日この頃です。