真実は一つじゃない。

先日、とある雑誌で面白い記事を拝見しました。
東京大学 物性研究所 廣井研究室で発見した新物質に関するニュースで
プラチナの仲間の新物質ですが、それは見る角度によって
石の色がはっきりと変わる物質だそうです。
 
この新物質は見る角度によって赤色、緑色、黄色とはっきり変わるので、
不思議に思うかもしれません。
これはこの物質が光の偏向によって変わるという説明が記載されていましたが
私自身、あまり理系の知識はない為、詳しくは説明できないですが、
とりあえず見た目で判断できない面白い物質だと思います。
 
人は視覚情報に頼る割合が大きく、8割程度を見た目で判断します。
逆に言うと、目の前のものが目を放した隙に違うものに変わっていると
不思議に思って、誰かがすり替えたんじゃないかと思うかもしれません。
見た目で判断できなくなった時に、人は混乱をしてしまいます。
 
ただ、石の様な見た目なのに、角度が変わるだけで
色がはっきりと変わるように、
人は自分の見えるものが真実と判断しがちですが、
見る角度や立場が変わると、見えてくるものが全く違ってきます。
 
真実はいつも一つではなく、複数ある時もあります。
逆に真実は一つでも、私たちが見落としたり、
気付かないことで、真実が捻じ曲がって見えることもあるのかもしれません。
 
赤い石は常に赤い石と思っていると、
この面白い角度で色が変わる新物質を見逃したかもしれません。
真実は複数あるかもしれないと思いながら、
色々な方のお話を聞いて、一緒に新たな相談者の心が軽くなるような真実を見つけ、
一緒に新しい真実を作っていきたいと思いました。