情報の質と量

カウンセリングは、言葉を媒介に行なわれることが多いですが、
ただノンバーバルという非言語的なコミュニケーションも非常に重要視されます。
表情や仕草などで、質問をした際に、相手が身体を座りなおそうとしたり
一瞬嫌な表情をしたなどから、質問が嫌だったのかな、
早すぎたのかななど色々と考えて、
その後の対応を考えて、最も相談者にとって良いアプローチを考えていきます。
言葉よりも非言語の方が多くの情報を含んでいます。
そんな中でセミナーをさせて頂く際に悩むことがあります。
言語の情報量は限られており、さらには聞く側にも集中が求められます。
集中していなくても、目の前に美味しそうなご飯が並べられれば目を引きますし、
焼き鳥などの香ばしい匂いが漂えば、それだけでお腹がなってしまいそうになります。
一方で、言葉で美味しいご飯を表現しようと、書いてみたり
言葉で伝えてみても、集中していない時には頭に残りませんし、
気付かない場合もあります。
そこで、あえて表に出す言葉を少なくして、想像をして貰ったり、
聞く側にとって興味をくすぐられるような内容を伝えて
集中して貰う様に心掛けてはいます。
しかし、やっぱりお伝えできる情報量が少なく、
悩んでしまうことがあります。
ただ、そんな時に面白いお話を伺いました。
それは、情報の質と量です。
セミナーなどの際に、少しでも相手にとって良いお話を沢山したいと考えると
沢山の情報をお伝えしますが、結果的に頭に残らなければ意味がありません。
だったら、情報の質を変えて、この場で伝えるだけではなく、
疑問に残るような、そして気になって考えたり調べたくなるような
そんな情報をお伝えすると、最も頭に情報が残り、
そして身になるような役立つセミナーになるかなと思いました。
その為には言葉で伝えるだけではなく、視覚的な印象に残る図を示し、
説明は軽くだけお伝えして、そして考えさせるような問いかけをする
そんなことも一つの方法かなと思いました。
どうすれば聞いて下さる方に伝わるような表現があるのか、
役に立てるようなことを伝えられるのかを考え続ける必要があります。
そして、量ではなく、どのように質を上げて、お伝えするのか、
カウンセラーとしても考えていく必要があるのかなと思います。
そんなことをセミナーの中で、話過ぎている時に感じました。
もっとポイントを絞って話し、聞いている方に役立つようなことを
役に立つ時間をお届けできるようになりたいと思いました。