受け取れる言葉

カウンセリング、教育、相談

人を相手として話すときに大切なことがあると思います。

それは相手が受け取れる言葉で話すという事だと私は考えています。

 

例えば、自分が英語が苦手な時に、英語の勉強を

非常に難しい論文を題材に英語の授業をされても全く分からないと思います。

一方で、自分が興味を持っている内容や、

例えば漫画を題材に英語の勉強をすると、

いつもよりも英語の理解が進むかもしれません。

 

相談やカウンセリングでも、相手に気付きを与える際に

上から目線で話したり、相手が理解が追い付いていないのに、

こうすべきだというアドバイスをしても、

なかなか受け取れません。

 

例えば、上司から「俺が若い頃は足で稼いだ、お客さんの所を回ることが大切だ」

という言葉を聞いて、翌日から今まで以上にお客さんの所に回れる方は

非常に珍しい、素直な方だと思います。

多くは、その時にはうなずきながらも、聞き流すことが多いのではないでしょうか。

 

しかし、その上司が、自分の困っていることに耳を傾けてくれて、

悩んでいることを一緒に考えて、自分がやりたい事、目指したい事を聞いてくれた上で、

「自分自身が成長したいのなら、多くの経験を積むことが近道かもしれない」という気付きがあった上で、

「多くのお客さんの所を回ると、君の目標が達成するかも」と言われたら、

少しは今まで以上にお客さんの所に回ってみようかなという気持ちになるかもしれません。

 

私も現在、相談する人に対する支援を行っています。

その中で、相手が受け取れる言葉で話すことが大切という事を忘れて、

自らの考えを説明してしまうことがあり、反省することも多いです。

 

カウンセリングでは、クライエントを主体にという気持ちを常に考えていますが、

カウンセラーへの教育支援では、つい自分の想いが強くなります。

 

教育支援であっても、その想いを伝え、それを受け取って下さる為に

しっかりと相手が受け取れる言葉、相手が受け取れる姿勢を引き出せるように

まず相手を理解して、相手の考えを受け止められるように成長をしていきたいと思います。