流される力

全ての物事を自分でコントロールできている時には、
人はあまりストレスを感じません。
一方で、自分のコントロールできないことに翻弄されている時に
人は様々なストレスを感じます。
例えば勉強がドンドンと出来て、テストで高得点を取っている時に、
ストレスを感じる方は少ないと思います。
一方で、勉強が理解できず、テストでも思ったように点数が取れずに
起こられる時に、ストレスが溜まります。
同じく会社でプロジェクトが思い通りに進んでいるときには
ストレスが溜まり難いですが、
プロジェクトメンバー同士で反目しあって、関係がギスギスし、
上手くプロジェクトが進まないときに、
勘弁してくれと言いたくなる位に、ストレスが溜まります。
そして、就職活動で思い通りに内定が取れれば良いですが、
結果待ちや不採用ばかりなのに、
親や周囲から、何故内定を取れないのかと問い詰められると
自分で内定を決められるならやっている。
努力して内定をもらえるならやっている。
そんな風に言いたくなるくらいに、ストレスが溜まります。
これらの自分ではどうしようもできないけれども、
何とかしなければいけないと考えると、どんどんとしんどくなり、
心が疲弊することで、眠れなかったり、常に疲労状態になり、
体力も落ちて、動けないという風になる方もいらっしゃいます。
このような状態にならない為には、何が必要なのでしょうか。
ストレス耐性という言葉はありますが、
自分では出来るという気持ちを持つことだとしても
現実的に、どうにもならない状況があると、
疲弊してしまいます。
私は最近、流される力も大切かなと思います。
何もしないという訳ではなく、流されながら
流れに抗うのではなく、流れに乗りながら、
努力も右寄りや、左寄りというちょっとしたコントロールを
頑張るという感じで動くのです。
例えば、勉強では、勉強の仕方を少しずつ変えて
自分にあった勉強方法を試しながら、勉強を頑張る。
点数はその試した方法の結果なので、拘り過ぎない。
良い点数は欲しいけど、良い点数が取れないと悩んでも
良い点数は取れないと、割り切って考えて、
次のことを考えるなどです。
仕事でもプロジェクトメンバーで反目しあっている時には、
お互いの言い分を聞いたり、話し合わせたりという努力はするが、
それでもどうしようも無い時には、どうしようも無いと割り切って考え、
自分が潰れることを避ける方法も一つかなと思います。
場合によっては、自分が部下からの敵になることで、部下が結束し、
プロジェクトが成功するということもありえます。
流れに逆らわず、流れに任せ、流れの中で出来る範囲の事だけを行なう。
全てをコントロールしようとも、できるとも思わず、
自分が出来る範囲だけコントロールする。
そんな生き方も一つかなと思います。
昔は、農家が多い時代には、どうにもならない天気によって仕事が進みましたが、
今は色々とコントロールできた分、コントロールできないことに対して
精神的なストレスが溜まりやすくなったのかもしれません。
ただ、流されて何もしないと大海に投げ出されて困るかもしれないので、
流れながらも岸に近付くよう努力をする。
そんな流されながら、できる範囲で頑張るということも
今後は必要かなと感じた今日この頃です。