見方を広げる

カウンセリングの中では、視野が狭くなってしんどくなっている方がいます。
そのような時に、視野を変えるというお話をさせて頂くこともあります。
例えば、人から「仕事をがんばれ!」と言われた時に、
しんどくなる方もいます。
どうしてかお話を伺うと
「私はこれでも仕事を頑張っているつもりです。
 これ以上、どうやって頑張れと言うんですか。
 あの人はいつも自分をもっとやれと責めるんです。」
なんて仰られる方もいます。
もちろん、この方にはこのように思う背景となる出来事や
生育歴などがあると思います。
そして、頑張れと仰った方も、どのような気持ちで言ったかも分かりません。
ただ、誰かに励まされるたびに、このような追われているような、
責められるような気持ちを感じると、
本当にしんどいと思います。
この際に、視野を変えると、
「仕事をがんばれ!」と言われた時に、相手の考えを( )内の言葉で捉えた場合に
「(お前は仕事を頑張っていないから)仕事をがんばれ!」という風に捉えていると思います。
こんな風に相手は考えて言っていると考えるとしんどくなりますが
これ以外の捉え方が無いかを探していきます。
例えば、
「(あともうちょっとで凄い成果に結び付くから)仕事をがんばれ!」かもしれませんし、
「(いつも応援しているから)仕事をがんばれ!」かもしれません。
「(いつでも責任は引き受けるから、自分のやりたいように)仕事をがんばれ!」
かもしれません。
何かは分かりませんが、このように多くの視野を変えていき、
自分にとって楽な捉え方を発見することで、
ストレスが和らぐことがあります。
しかし、私は最近思うことが、視野を変えるだけではなく、
視野を広げることが大事なのかなと思います。
それは、どういう事かと言いますと、
先ほどの例えばのパターンを幾つか思いついた後に、
こんなに沢山の捉え方があるので、相手が何を考えているか分からない。
相手に会って確認するまで保留にしよう!
みたいに視野を広げると保留とか、今は考えないとか
自分にとって楽な考え方を選ぼうとかたくさんの選択肢が出てきます。
選択肢が出てくると、一つに限定して考える必要もありませんので、
視野が狭くなる事もなく、柔軟な対応ができるようになると思います。
視野を変えるだけではなく、視野を大きく持ち、
広い心で、きっと何とかなる。
そんな風に思うことも、人生には大切かなと思いました。
ついつい、しんどいと視野が狭くなってしまいます。
ただ、視野が広がるだけで選択肢が増えて、心が楽にもなっていき、
今、何とかしなくても大丈夫などの選択肢まで増えると、
保留にしようと思って、ゆっくりと落ち着いて考えることができます。
そんな広い視野を持って過ごして頂けるように
支援をさせて頂きたいと、感じた今日この頃です。