答えが無くても

形が残らなくても、心に残るものは沢山あります。
例えば、言葉や思い出などは、形としては何もありませんが、
ある言葉を思い出すだけで気持ちが高まったり、
思い出を持っているだけで、自信が湧いてくるという方もいます。
例えば座右の銘などの言葉で、自らの活力を求める方もいます。
孫正義氏も「志し高く」など坂本竜馬の言葉を座右の銘として、
大きな志し、目標をしっかりと高く持って、
その目標の実現の為に着実に行動をされています。
さらには、自分を応援してくれていた人たちを思い出して、
逃げ出したい時や、諦めたいときに、
もう一踏ん張りが出来るという方もいます。
素晴らしいですね。
最近は、様々な情報が多く、気になる事があれば検索をしたり、
質問を投げ掛けると、答えらしきものが分かるので、
答えがあったり、形があったりするものが
価値があるように思われている気がします。
しかし形が無いものや、答えが無いものも
非常に価値があるのだと感じます。
相談者の中には、答えを求めてこられる方もいます。
例えば「やる気が湧かないので、やる気を出したいです。どうすればいいですか
?」
と問われても、返せる言葉がありません。
様々なやる気を出す方法やパターンなどはありますが、
座右の銘が人によって違うように、
自分の心に響く言葉や考え方は人それぞれです。
はっきりとしたパターンにはまる方もいれば、
ある思い出や、ドラマを見て、やる気を出せる方もいます。
これだけ様々な答えや、ヒントに囲まれて生きていると
突然、答えが無いと不安になる方も多いと思います。
しかし、答えが無くても大丈夫。
答えが無くても、自分なりの答えを見つけていける。
そんな風に思えるようになると、自分の自信に繋がるのかなと思います。
そんなことを答えを求めている相談者との相談を通して感じました
私も答えを一緒に見つける力を高めながら、
相談に来られた方が、自ら答えを作るぐらいの力を得られるように
支援をさせて頂きたいと思います。