若い時には、色々な物事を覚えやすく、
変化にも柔軟に対応できていたはずなのに、
最近はめっきりと、覚えが悪く、柔軟な対応もできていないような気がする。
そんな言葉を伺ったことはあります。
年齢を経るごとに、新たな物事を記憶する力や
変化に対応される力が少しずつ衰えてきます。
昔は心理学での発達は20歳で終わるなんて考えられていた時代もありました。
しかし、現在では、その考え方は古くなり、生涯に渡って成長できるという考え方に代わっています。
若さがなくなると、成長が出来ない訳ではなく、
年齢を重ねても今までとは違った成長が出来るのです。
それは、流動性知能と結晶性知能という名前でキャッテルという方が発見した考え方です。
若い時には、流動性知能として、新たなことや、変化することに対応する知能があり、
年齢を経ていくと結晶性知能という、今までの知識を活用した知恵ともいうべき知能が発達するのです。
今までの失敗の経験を活かして、新しい事に取り組むときにリスクマネジメントを行う力や、
今までの成功事例を応用して、新たな取り組みで実績を出すようなことです。
そして、新たな事を覚える際には、ただただ記憶することは流動性知能が強いですが、
人が記憶する時には、今まで学んだことと関連付けると記憶しやすくなります。
その為、今まで経験したことや、印象に残っていることと関連付けて新たな事を覚えるようにすると、
今まで通りとは行かなくても、新たなことを記憶しやすくなります。
人は年齢を重ねたからといって、終わりではありません。
むしろ今までの経験を生かした、新たな力を発揮することができます。
今までの成功だけではなく、失敗も葛藤も挫折も、
全てが結晶性知能として生かすことで、今後の人生で活用することができるのです。
年齢を重ねてからの人生を楽しめるように、
そして今までの経験を活かして、新たなことにも挑戦して頂ければと思います。
そこで葛藤があるのであれば、ご相談にきて頂ければ、
今までの経験を生かした、今後の生き方を一緒に考えさせて頂きたいと思う今日この頃です。