やりがいと対価

大きなやりがいがあり、多くの人に求められており、そして大変な仕事がありますが、

一方で、その対価が釣り合っていないと感じるものがあります。

 

例えば、待機児童などで問題になっている保育士さん。

保育士さんが居ないと、子供を預かってもらえず働くことが出来ないので、

とても子供を作るなんて想像できなくなってしまいます。

 

ただ、この保育士さんは一人でも大変なお子さんを8人とか見ながら過ごし、

お子さんが御昼寝の時には事務処理を行い、保護者の方と対応を行い、

場合によっては遊戯の準備などを行うので、

お仕事も本当に大変だそうです。

そしてお給料としては良い所もあるかもしれませんが、

私の知り合いは手取りは19万円程度ということで、生活は出来ても

結婚は出来るかと悩んでいました。

 

他にも介護士さんも、ご老人方にとっては非常に求められるお仕事であり、

介護士さんがいるからこそ、日常生活を送れているご家族の方などもいると思います。

お仕事も本当に大変ですが、お給料が少しは改善されましたが、

まだまだ少ないことが現状です。

やりがいがあって、働きたいけど、マネージャーなどにならないとお給料が上がらないので。

結婚が考えられないから転職を考えなければと嘆く方がいました。

 

さらには学童保育の指導員もいると思います。

多くの企業で育休産休が整ってきていますが、子供が小学校に入ると、

その制度が使えなくなる企業がほとんどであります。

しかし、子供が小学校低学年の時には、夜遅くまで子供一人にする訳にはいきません。

その為、なくなく会社を辞める女性が多いです。

それを防ぐためにも、学童保育を利用している方は多く、

助かったという方も多いと思います。

しかし、学童保育の指導員は給料があがることはほとんどなく、

ずっと手取りが19万程度という方も多いです。

 

これらの仕事は、企業の営業のように、成果を出したり、大きく利益を生み出すことはないかもしれません。

しかし、当たり前のように赤ちゃんが元気に過ごす、ご老人が元気に生活できる

小学生が学校の終わりに一人になることなく面倒を見てくれる。

そんな当たり前のことを守ることが成果であり、実績であり、

安心感という大きな利益を生み出されていると思います。

 

大きなやりがいがありますが、大変な仕事でもあります。

責任感も大きいと思います。

それに対して、生活できるぎりぎりのお金だけでは、見合う対価にはなっていないと思います。

これらの仕事が「やりがい搾取」と言われないように、

改善されていって欲しいと感じている今日この頃です。