激動の時代

ネットショッピングが発達した結果、

家に居ながら欲しいものをすぐに注文が出来て、

家まで持ってきてくれる、

買い物が凄く楽になりました。

 

特に水やお米など、重いもの、嵩張るものが

お店で買う値段と同じ値段で購入出来て、運ぶ手間がなくなるのは

本当に助かっている方も多いと思います。

 

服や靴も購入してから返品が出来るので、

非常に使いやすくなっていると聞きました。

時代は本当に変わりましたね。

 

ただ、一方で私たちの生活のすぐ近くに合ったお店というのは凄く様変わりしているようです。

今では、服屋も靴屋も本屋も、スポーツ商品を扱う店、ゲームショップも

全て競合が何処かと言えば近くのお店ではなく、

Amazonであったり、スマホのアプリになっているそうです。

 

インターネットが進んだ結果、今までは周囲2キロの店舗と戦えば良かったのに、

今では世界中のお店と戦う状況になっていているそうです。

小売店と呼ばれるお店は仕入れの値段だけではなく、店舗の維持費や人件費があるので、

売り上げの半分をインターネットに取られるとそれでお店は継続できなくなると伺いました。

 

全ての小売りが売り上げが半分になったら潰れるのかどうかは分かりませんが、

少子化でお客様が少なくなった上で、インターネットにお客様を取られては維持できないそうです。

その結果、残り半分の利用したいお客様が居ても潰さざるを得なくなり、

結果として町の人が困ってしまうことも起きているそうです。

 

現在は小売りで働かれる方々にとっては、激動の時代であり、

その結果、知らぬ間に私たちの生活から小売りがなくなるかもしれないという

激動に飲み込まれていきつつあるようです。

 

ただ、この激動ともいう波は、さらに大きくなることは予想されても、

収まることはなさそうです。

 

時代の変化に対しては、抗ってもなかなか打ち勝つことはできません。

むしろ、どのように変化に対応し、乗りこなすかを考える必要がでてきます。

 

小売りからネットショップに移行する方も多いでしょう。

そうではなく、既に小売りで店舗で売るだけではなく配達をしているお店もあるでしょう、

他には周囲の店舗と組んで、商店街のように、ポイントを付けてお客様を囲い込むように

頑張っていらっしゃる所もあります。

 

そしてお客様である私たちも、激動にどのように対応するかが問われます。

自分たちの地域のお店に存続して欲しいのであれば、そのお店がネットショップ化した際には

売り上げが上がってお店が継続されるようにサービスを利用してみたり、

改善点を伝えたり、口コミなどを書き込んで、

地域が一体となって残って欲しいお店をバックアップする。

そんな形になるかもしれないと感じました。

 

お店がお客様に来て欲しいから頭を下げるのではなく、

お客様とお店が一緒になって、お店の存続の為に頑張ることで、

初めて自分たちが住む地域にお店があり続けるという時代が来るのかもしれません。

 

以前に沖縄の離島では、島に小さなお店しかなく、

そこに移り住もうとした人が、お店を開こうかと住民に相談したところ、

その小さなお店が潰れてしまうからダメだと反対した話を聞きました。

 

もしかするとこれは閉鎖的なのではなく、地域で一丸となって、

生活を守ろうとする工夫や助け合いの精神だったのかなと思います。

 

今後はどんな激動の時代が訪れるのかもしれませんが、

その兆候は既に最前線でひっそりと起こっているようです。

その変化も私たちもどのように対応をしていくのか、

それを考えても良いかもしれません。

 

この社会の変化にどのように対応するのかということも、

キャリアカウンセリングの中の一つになります。

 

このような変化をご相談の中で感じました。