ご相談に来る方の中には対人関係で悩んでいる方が非常に多いです 。
対人関係で悩む方の中には、初めは特に問題なかったけれども、
あることをきっかけで、対人関係で悩み始めてしまった。
その後は事あるごとに人の顔色や反応を気にするようになり、
しんどくなってしまった。
そんな方がいます。
私もうつ病になった際には、周囲の人の顔色を伺うようになり、
勝手に色々と考えて、周囲に嫌われているように感じました。
人の顔色を気にし始めると、 常に周囲に気を遣う必要がありますので、
精神的に疲れ切ってしまうことが多くなり、
そのせいで普段から疲れ切ってしまい、 ミスをすることが多くなり、
余計に周囲の目が、 周囲の人の顔色が気になるという悪循環に至ることがあります。
今、思い返しても非常に怖かったという印象が残っているで、
現在、このような思いを抱いている方は本当にしんどいですし、
何とか状況を改善して頂きたいと思います。
そのような方が少しでも顔色を気にしないようにするためには、
どのようにすれば宜しいでしょうか。
「気にしなければいい」とおっしゃる方もいますが、 それができれば簡単で、
出来ないからこそ深く悩んだり、疲れ切ったりしています。
様々な方法がありますが、対応の一つとしては、
顔色を見て、凄く不安になってしまった後に、
別の考えで不安を上書きする方法があります。
これは、認知行動療法の考え方ですが、
人の顔色を見て、誰かの怖い表情を見たときに、
自分が何かしたのではという不安になります。
そんな時に、「あの人が怖い顔をするのは、いつものこと、 私のことで怒っているのではない」
などと自分が自然と考えてしまう考え方を上書きしていくのです。
これを繰り返していくと、周囲の顔色を見過ぎてしまう癖が
少しずつ修正していける場合があります。
他には、すぐに自分を責めてしまう(自責傾向) という考え方があることを理解し、
「また、自責が出てきている」と考えていく方法もあります。
ただ、本当にしんどい時には、 なかなかこの改善が出来ませんので、
その場合には、心の中に溜まっている不安や恐怖、 ストレスを吐き出して
少しでも心を軽くしてから、改善をしていくと良いと思います。
吐き出す方がいない時にはご相談に来て頂き、
受け止めて下さる方がいる場合には、その方にお願いして
しっかりと聞いて貰えると良いと思います。
人の顔色を見てしまい、 それによって気分の浮き沈みがあるとしんどく、
さらに顔色を伺うために周囲にばかり気を遣っていると非常に疲れ てしまいます。
そのような状況を少しでも改善をして、
少しでも心が軽く過ごせるようにして頂きたいと思います。