閉所恐怖症

様々な恐怖症が人には存在します。

高所恐怖症、広場恐怖症、対人恐怖症、

さらにはシール恐怖症、ボタン恐怖症などもあります。

 

その中でも閉所恐怖症は有名ですが、

非常に大変だと思います。

 

閉所恐怖症は、人によって症状が様々ですが、

エレベーターの中だけではなく、飛行機でシートベルトを締められ、

自由に動けない空間になると恐怖を感じてしまう方もいます。

 

閉じられ、自由に外に出られない空間という事で、

満員電車なども無理という方もいます。

 

高所恐怖症は高い所を極力避ければ、生活する事はできますが、

エレベーターだけではなく、電車も飛行機も車も使えないとなると、

生活圏が限られ、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。

 

このような恐怖症も、認知の歪みという思い込みから出きていて、

思い込みを解消すれば改善する方も居れば、

リラクゼーション方法等で、自分の中で落ち着きを取り戻す訓練をして、

それを行ないながら、徐々に自分が苦手な閉所を克服する方もいます。

 

ただ、閉所恐怖症ではない方から見ると、

理解がされにくい恐怖なので、その事で苦しむ

二次被害に苦しまれている方もいらっしゃいます。

 

この閉所恐怖症は、少し前には非常に多かったそうです。

その原因はMRIなどの機械で、

今の新しい機械は随分と改善されましたが、

昔のMRIなどは非常に大音量で、

さらに目の前に壁が迫るので、

MRIで閉所恐怖症になった方は、棺おけに入れられて

火葬されるような気持ちだったと仰っている方がいました。

 

非常に恐ろしい想像と閉所が結び付いて、

閉所恐怖症になったようです。

 

その為、MRIなどの検査の前にアンケートなどで、

あなたは閉所恐怖症ですかと確認する病院もあったそうです。

 

人は思い込みや想像で、非常にネガティブになることもあれば、

逆に非常にポジティブになる事もあります。

ただ、思い込みや想像のインパクトの強さが、

感情に結び付いて方向性を決められることが多いです。

 

もし、その感情で苦しんでいるのであれば、

認知行動療法やリラクゼーション法などによって、

少しでも解きほぐして頂きたいと思います。

 

そんな事を恐怖症の勉強からふと思い出した今日この頃です。