馴化と脱馴化

人は刺激を受けると、反応を示します。
例えば、綺麗な人を見ると、喜びの反応が出てきます。
ボールが落ちてきたときに、うまくキャッチが出来ると嬉しいという反応がでてきます。

しかし、それが何度も続くと人は慣れてきます。
綺麗な人とも1年365日、一緒に居続けるとドキドキはしなくなります。
むしろ、年中ドキドキしていると日常生活が送れなくなってしまうので、
哀しいような嬉しいような気がします。

ボールが落ちてきたときに、キャッチが出来ると嬉しいですが、
それを3時間ずっとやり続けてと言われると、
むしろ苦痛になってくると思います。

この慣れや飽きを馴化と言います。
人は、同じ様な状況や、同じ様な刺激に慣れて適応をしていきます。

この状況に変化を起こすには、普段とは違った刺激を与える必要があります。
例えば綺麗な人のお風呂上りや雨の中を走った後のように濡れた姿や、
夏の海や、スキー場などでの普段と違う姿やシーンだと
また普段とは違った資源を得ることで、
慣れてしまった状況から、再び新鮮な状況のように感じ、
ドキドキや喜びなどの反応がでてきます。

これは、ボールのキャッチも同じで、少し変化球がきたり、
ボールをキャッチする事に景品が加わったりすることで、
また、新たな刺激となり、嬉しいという反応ややる気がでてきます。

このような慣れた状況や、マンネリな状況からの解消を
脱馴化と言います。

人が慣れるということは決して駄目なことではなく、
人にとって大切な能力の一つです。
一方で、この慣れの為に、手を抜いたり、注意が散漫になったり、
やる気が下がったりします。

このような自分を感じたのであれば、
あえて、普段とは違う刺激や、普段とは違う状況や場所を作り出し、
脱馴化を目指しても良いと思います。

それは大きな変化ではなくても大丈夫ですが、
普段との違いが分からない程度では意味がありません。
違いが分かる程度の変化が必要となります。

私もついつい日常の仕事に慣れて、
初心を忘れそうになります。
そのような時には、勉強会に参加したり、他の人からの刺激を受けて、
脱馴化を行なうように心掛けています。

もし、皆さんも何かマンネリや慣れを感じて、
そこから抜け出したいのであれば、是非とも普段とは違う刺激を味わうようにして下さい。
それは、旅行やスポーツ、昔の仕事を思い出すことなど、
どのような刺激でも良いです。

ご自身の特徴を知り、その特徴に振り回されるのではなく、
活かしていってください。