先日、公認心理師の講習に参加してきました。
非常に興味深く、私が良く知っている分野もあれば、
法律関係で知らないことも多く、非常に勉強になりました。
その中で、非常に印象に残っていることがあります。
それは、講師である病院の精神科医の先生のお話でした。
現在の心理師(臨床心理士など)は基本的に心理の勉強をしてきた方が多いそうですが、
一方の医師は精神科だけではなく、内科・外科などから解剖学まで幅広く6年間を勉強してから、
国家資格に合格し、精神科などの専門分野を身に付けていくそうです。
今後、公認心理師は国民の負託で、国民の心の健康の保持増進を担う立場として、
国家資格の公認心理師を取るからには、専門分野の心理の勉強だけではなく、
医療分野・産業分野・教育分野・司法犯罪分野・福祉分野の5分野に関して
勉強を行っていき、それぞれの基礎知識及び支援方法を学んでから
専門性を高める必要がある。
それは意味があるか無いかではなく、国家資格を取得し
プロとして専門家になるということはそういうことだと説明をされていました。
それが嫌なら今まで通り、国家資格を取得せず自分一人で仕事をしなさいと仰っていました。
私はこの先生の言葉が非常に印象に残りました。
私は今までプロとしてやってきたつもりではありますが、
今後、本当に国家資格を取得しプロとして仕事を行うのでは、
その姿勢では駄目なんだと印象に残りました。
今後、国家資格を取得するかしないかではなく、
心理の専門家を名乗るには、全ての分野の基本的なことは勉強し
知識を身に付けた上で、支援を行えるようにしていきたいと思いました。
今まで臨床心理士は民間の学会が定めていた資格です。
それが今年から公認心理師という国家資格になります。
この国家資格を持っていない人は、「公認心理師」とは名乗れない資格ですので、
心理カウンセリングが出来なくなる訳ではありません。
しかし、今後の専門性を高めるためには、勉強をし続け、
自己研鑽を続け、自分の専門分野だけではなく、
多くの分野に精通した「本当の」プロになる必要があると感じました。